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    2016年01月



     仕事や学校が始まり、お休みモードから気持ちを切り替えるのがむずかしい“正月病”という言葉があるようだ。そんな憂鬱な時には、キラキラでパワフルなジャニーズを思い出し、気分を上げていきたいところ。やはり、年末年始で一番ホットだったのは『史上最多の大集合!!ジャニーズ年越し生放送~ジャニーズカウントダウン2015-2016』(フジテレビ系)ではないだろうか。前回は編成の関係で、生中継がされなかったため、今回は特に大きな期待が寄せられていた。視聴率も2013年の大晦日放送では9.4%だったのに対して、今回は12.5%を記録。多くの人が注目したことがわかった。

     なかでも、通常よりも企画が盛りだくさんだったことが印象的だ。今回は各コーナーをおさらいしつつ、ジャニーズが見せた底力を振り返りたい。特別企画として行われた史上初の楽曲リクエスト募集など、視聴者の意見が取り入れられるという異例の取り組みも行われ、グループの垣根を越えたコラボレーションが胸アツなシーンを多く生み出した。

    ■今聴きたい!ジャニーズリクエストメドレー

     まずは、今回の司会を務めた嵐による「truth」からのスタート。タッキー&翼「Venus」、ジャニーズWEST「ええじゃないか」と続き、勢いが増していく。そして、何かと人数編成で話題の絶えないSexy Zoneは、5人の格差が全くなかったデビュー曲「Sexy Zone」が選ばれた。まさにファンの気持ちが投影された選曲だったのではないだろうか。最年少のマリウス葉が15歳で放送時間的に共演できないことから、会場では4人でパフォーマンスを繰り広げ、5人で歌う姿はVTRで披露された。だが、そこで終わらず観覧席にいたマリウスのもとに4人が一斉に駆け寄り、頭をなでたり、もみくちゃ状態に。メンバー愛溢れる展開に大きな歓声が沸いた。

     また、Kis-My-Ft2は「Thank youじゃん!」、KAT-TUNは「Real Face」とそれぞれトロッコで登場して熱唱。そして、久しぶりの登場となったTOKIOは「リリック」をバンドで生演奏。また、京セラドームで単独コンサートをしていたHey!Say!JUMPとも中継を繋ぎ、「ウィークエンダー」を披露。ワチャワチャ感はありつつも、素晴らしいフォーメーションで9人ならではのステージを展開した。また、ジャニーズ随一の身体能力を誇るA.B.C-Z「Moonlight walker」は、安定の全員バク転を見せ、NEWSは「チャンカパーナ」で手越の伸びのある歌声と圧倒的な歌唱力で魅了した。

     一方で、いつも元気いっぱいなイメージの関ジャニ∞が「大阪ロマネスク」でしっとり聴かせるなど、ファン投票ならではのチョイスが際立つ。今回はVTRでの参加となったV6は、「20周年ありがとうございましたー」(井ノ原)、「今年お世話になった皆さんに」(岡田)、「来年お世話になる皆さんに」(森田)、「感謝の気持ちを込めて」(坂本)、「皆さんが選んでくれたこの曲を」(長野)、「『愛なんだ』です!」(三宅)と、メンバーが1人ずつ挨拶をした。ラストは、井ノ原と岡田が長野を持ち上げ、まるで組み体操のよう。おそらくアドリブなのではないかと思われる展開にも動じず「V6でしたー」と冷静に挨拶をした長野がシュールで、メンバーも頬が緩む。最後までチームワークの良さを感じさせるパフォーマンスだった。

     会場に戻ってきたカメラは、KinKi Kidsの「硝子の少年」を映し出す。巨大セットで降りてくるダイナミックな仕掛けに、ジャニーズのステージ演出の高さを改めて実感した人も多かったのではないだろうか。再び京セラと中継を繋ぎ、東西一緒にカウントダウンをすると、1月1日が誕生日の堂本光一をみんなでお祝い。オープニングからノンストップで、ジャニーズの層の厚さを感じたコーナーだった。

    ■ジャニーズスペシャルコラボメドレー

     これほどの人数が一斉に揃うのは、カウコンならでは。今回は、コラボメドレーもアツかった。

     TOKIOの「宙船」を、中山優馬、横山裕、手越祐也、櫻井翔、城島茂、村上信五、橋本良亮、玉森裕太、重岡大毅と、これでもかとメンバーをシャッフルして歌う。2曲目の光GENJI「ガラスの十代」では、佐藤アツヒロが“元祖”ローラースケートを披露。松岡昌宏、相葉雅紀、小山慶一郎、安田章大、濱田崇裕、宮田俊哉、田口淳之介の間を縫うように鮮やかにスケーティングしてみせた。

     続く、嵐「Love so sweet」は、滝沢秀明、塚田僚一、中丸雄一、藤井流星、小瀧望、藤ヶ谷太輔、大倉忠義が登場。踊りながらみんなで肩を組む姿は、参加メンバーの距離の近さを感じさせた。そして、堂本剛と国分太一扮するトラジ・ハイジの楽曲「ファンタスティポ」では、堂本剛、国分太一、長瀬智也、丸山隆平、二階堂高嗣、中島健人が熱唱。ふだんバンド演奏のイメージが強いTOKIOの2人がマイクスタンドで踊る姿が印象的だ。ラストは思い思いのポーズでキメていたのも、シュールで見ごたえがあった。

     また激しくステップを踏むV6「MADE IN JAPAN」では、二宮和也、加藤シゲアキ、渋谷すばる、中間淳太、菊池風磨、五関晃一が登場。オープニングで二宮と加藤が目を合わせてダンスをしては、同時に照れ笑い。そんな仲睦まじい様子に、会場からは歓声が。毎年、人見知りで他のメンバーと話せないと言っていた加藤。今回は楽しめたのではないかとファンも喜んだのではないだろうか。

     さらに少年隊「仮面舞踏会」では、東山紀之が登場。山口達也、亀梨和也、北山宏光、松本潤、錦戸亮、上田竜也、増田貴久、桐山照史と共に歌い上げた。大先輩の登場に、華やかさと共に緊張感も加わり、パフォーマンスにキレが増す。続いて、東山は「アンダルシアに憧れて」の歌唱にも参加。堂本光一とグータッチを交わし、ステージには大野智、今井翼、横尾渉、千賀健永、佐藤勝利、松島聡、内博貴、屋良朝幸と、舞台経験が豊富なメンバーが勢揃い。圧巻の表現力を披露した。

    ■ジャニーズグループチェンジメドレー

     別グループの曲を歌うのはコンサートではあっても、テレビではなかなか見られないもの。ライブ会場になかなか行けない人も、その楽しさに触れられたはずだ。

    ・関ジャニ∞→Sexy Zone「Cha-Cha-Cha チャンピオン」

     得意のコスプレがここで炸裂。いろんなチャンピオンになぞって、メンバーが変装して登場し、会場は大爆笑の渦に。アリスの持ち歌「チャンピオン」にちなんで、渋谷すばる=谷村新司、安田章大=堀内孝雄に。QUEENの名曲「WE ARE THE CHAMPIONS」から大倉忠義=フレディ・マーキュリー、そして横山裕=具志堅用高(ボクシング)、村上信五=スアレス(サッカー)、丸山隆平=五郎丸歩(ラグビー)と各界のスターになりきった。錦戸亮は、まさかの有馬記念で優勝したゴールドアクターとなるべく、ウマの着ぐるみで器用に踊っていたのも、胸キュンだ。

    ・TOKIO→関ジャニ∞「無責任ヒーロー」

     そんな関ジャニ∞の曲をTOKIOがトロッコに乗って、男くさく歌う。とくに国分が渋谷をマネているような歌い方をして見せ、ライブならではのお祭り感が漂った。

    ・Sexy Zone→TOKIO「LOVE YOU ONLY」

     TOKIOのデビュー曲を、Sexy Zoneが歌うことに。以前よりTOKIOが好きで古い曲も聴き込んでいると話す菊池が、伸び伸びと歌っていたのが印象的だった。

    ・Hey!Say!JUMP→ジャニーズWEST「ズンドコパラダイス」

     関西にある京セラドームにいるHey!Say!JUMPは、ジャニーズWESTの曲に挑戦。申年ということで、サルの耳をつけて歌うと、会場から大きな歓声が沸いた。

    ・Kis-My-Ft2→Hey!Say!JUMP「Ultra Music Power」

     ローラースケートによるパフォーマンスで、Hey!Say!JUMPのデビュー曲を披露。ワイプでは、その様子を見るHey!Say!JUMPメンバーの顔も映しだされ、嬉しそうな表情が楽しめた。歌ヘタキャラで浸透している横尾が、知念のソロパートを歌うと、Hey!Say!JUMPのメンバーは一同大盛り上がり。チェンジしたグループのリアクションも見られるのが、この企画のキモだ。

    ・KAT-TUN→Kis-My-Ft2「SHE! HER! HER!」

     完璧に振りをマスターした4人。まるで自分たちの持ち歌かのように完成度の高いパフォーマンスを披露。別のカメラで、つい自分たちでも口ずさんでしまうキスマイの姿も捉えられていて、微笑ましかった。

    ・ジャニーズWEST→A.B.C-Z「Za ABC~5stars~」

     歌いながらせり上がったステージから、中間が宙返りで飛び降りようとするも「無理無理無理」と尻込みをして笑いを誘った。関西出身で笑いのセンスに長けているグループの強みを十分アピールした。

    ・A.B.C-Z→V6「MUSIC FOR THE PEOPLE」

     そんなジャニーズWESTの前で、塚田が宙返りを披露し、身体能力の高さを存分に魅せつけたA.B.C-Z。パワフルかつ元気いっぱいに「MUSIC FOR THE PEOPLE」を歌いきった。

    ・タッキー&翼→KinKi Kids「雨のMelody」

     美しいハーモニーで聞かせるタッキー&翼。しっかりと歌いこなす後輩の様子を、なんとも言えぬ表情で見つめる堂本剛にカメラが切り替わると、会場から笑い声がこぼれた。

    ・KinKi Kids→タッキー&翼「夢物語」

     まるでお返しをするように、今度はKinKi Kidsがタッキー&翼の歌を熱唱。クライマックスは、一緒に口ずさむ流れに。2組の安定した歌声に、酔いしれる贅沢な時間となった。

    ・NEWS→嵐「Monster」

     先ほどのキンキと滝翼のように、今度はNEWSと嵐がまるで実力を見せ合うように歌い合った。美声で有名な大野のソロパートを、歌唱力テゴマスの2人が伸びやかに歌い上げてみせた。

    ・嵐→NEWS「NEWSニッポン」

     すると、今度は大野が本領を発揮。これぞ、大野の真骨頂ともいうべき歌声を披露し、ファンの心を射抜いた。歌い切って晴れやかな笑顔にもキュンとした視聴者はたくさんいたのではないか。

    ■KAT-TUN10周年記念メドレー

     「僕らの街で」「In Fact」「KISS KISS KISS」を熱唱。おそらく、この4人でのカウントダウンコンサートは、今回でラスト。4人で踊る姿を目に焼き付けたに違いない。2016年、それぞれ新たな道を歩み出すKAT-TUNに、大きな拍手が送られた。

    ■KinKi Kidsスペシャルメドレー

     20周年を迎えるKinKi Kidsも「愛のかたまり」「やめないで,PURE」と懐かしいナンバーを披露。3曲目の「フラワー」では出演者全員がステージに登場し、大熱唱をしてみせた。

    ■初夢2ショットBEST5

     グループの壁を超えて、この2ショットが見たいという初夢を叶えるコーナー。「こういうコーナーが欲しかった」とまさにかゆいところに手が届くような企画だ。

    ・第5位 櫻井翔×菊池風磨

     同じ大学の先輩、後輩コンビで嵐のデビュー曲「A・RA・SHI」を歌った。プライベートでもごはんに行くという2人。見つめ合ってサクラップを披露。最後はハイタッチと肩組みで締めくくった。

    ・第4位 東山紀之×大野智

     デビュー前から東山にお世話になっていたという大野。嵐のアルバムでもカバーしたことのある少年隊の「日本よいとこ摩訶不思議」が選ばれた。2人で息ぴったり&キレのあるにバク転に会場が沸いた。ラストは背中を合わせでキメると、大野が甘えた表情で東山にもたれかかり、親密な様子が見て取れた。

    ・番外編 修二と彰

     テレビドラマ『野ブタ。をプロデュース』での共演をきっかけに、結成された亀梨和也と山下智久のスペシャルユニットが復活。嬉しいサプライズに客席は割れんばかりの歓声に溢れ、亀梨が山下に抱きつくと、さらに会場は盛り上がった。

    ・第3位 松本潤×河合郁人

     モノマネが得意な河合。そのレパートリーの中でも、特に似ていると絶賛されているのが松本のモノマネ。そこで「いつか2人が一緒に歌う姿が見たい」というファンが多かったのだろう。さっそくモノマネをしながら嵐の「WISH」を歌う河合に、松本が「全然似てないよ」とツッコミ。しかし、2人で歌うと本当によく似ており、思わず大笑い。和やかなハイタッチを求めたように見えた松本が、河合の頭をグシャグシャにして照れていたのも、2人の関係性が垣間見えて楽しい瞬間だった。

    ・第2位 大倉忠義×北山宏光

     プライベートでも仲がいいことで有名な2人。おたがいの持ち歌であるKis-My-Ft2「アイノビート」と関ジャニ∞「ズッコケ男道」をメドレーで歌った。顔を近づけたり、寝転がったりと、素でじゃれ合う姿にファンは大興奮したに違いない。

    ・第1位 滝沢秀明×渋谷すばる

     ジャニーズJr.黄金期に、東西の顔として人気を博した2人が、当時呼ばれていた“東の滝沢”“西のすばる”と書かれたTシャツを着て登場。Jr.時代によく歌われていた「明日に向かって」を熱唱。Jr.さながらのフレッシュな笑顔で歌い切った。

    ■年男コーナー

     カウントダウンコンサートでは、年男を集めて紹介するコーナーが定番。今年は、大野智、岡田准一(パネルで参加)、重岡大毅が申年生まれということで、JUMPと同じサル耳のカチューシャをつけて登場し、“モンキースリー”として新年の抱負を語った。

     ダイジェストで追ってきたが、まさに「これぞ、ジャニーズ帝国」とも言うべき濃厚な内容。ジャニーズが築いてきた歴史と、彼らが日々培ってきたスキルの高さ、結束力とファンへのサービス精神がギュッと詰まっている1時間だった。2016年の年末も、ぜひ今回を超える内容になってほしいと期待してしまう。そのためにも、今年1年ジャニーズ全体を引き続き応援していきたい。
    (この記事はエンタメ総合(リアルサウンド)から引用させて頂きました)


    次回もお楽しみにね!



     年末年始は芸人のネタとか、スポーツ選手のお遊びゲームとか、シリーズドラマのスペシャル版とか、相変わらず「どのチャンネルも同じだね」と言いたくなる中身ばかり。

     そんな中、評価を上げたのは日刊ゲンダイ本紙でも取り上げていた年末の「赤めだか」、1月3日の「坊っちゃん」と2つのドラマSPで主役を張った嵐の二宮和也だろう。

     二宮はもともと芝居がうまい。夏目漱石の名作「坊っちゃん」では、生徒との確執から打ち解けるまでがストーリーの軸だが、教室で生徒に対し、「謝る気がないなら、謝るな!」という短いセリフでも、声に高低(少しずつ盛り上がっていく)があるし、声質もいい。

    「人にも自分にも、嘘をつくのは……まっぴらごめんです!」と松下奈緒に言うシーンは、身長差がちょっと気になったが、セリフ回しはレベルが高い。コミカルな脚本と細切れのカット割りによって「新・坊っちゃん」ともいうべきおもしろいドラマとなっていた。“赤シャツ”役の及川光博をはじめ古田新太、岸部一徳などクセの強い俳優が脇を固めても、主役は食われなかった。

     V6の岡田准一のように幅広いジャンルの映画で活躍してほしい逸材だ。

     彼らのようにジャニーズには役者の才能があるアイドル(そう呼ぶには無理がある年齢だが)もいる。それにしてもうんざりだったのは、「坊っちゃん」を放送した3日のフジテレビ。なんとほぼ終日ジャニーズの番組ばかり!

     朝9時から大野智と二宮和也の再放送ドラマを5時間半やり、夕方4時台から「コレカツ嵐」「VS嵐」、夜9時から前出の二宮の「坊っちゃん」、とどめに深夜は「堂本兄弟SP」と、ジャニーズ(しかも嵐が多い!)が出ずっぱり。「ジャニーズ専門チャンネルか」とガク然とした。

    「紅白」には7組も出ていたし、どこの局もジャニーズ大好きに見えるが、かつてのバラエティーの王・フジも落ちぶれたものだ。これは、ただ人気アイドルに丸投げしてるだけと楽観できない事態かも。今や報道では政権批判がやりにくい空気のようだし、どうやら今年のテレビは強い力に従う時代に突入か?

     各局はバラエティーもドラマもジャニーズ一色にしないでほしい。
    (作家・松野大介)
    (この記事はエンタメ総合(日刊ゲンダイ)から引用させて頂きました)


    次回もお楽しみにね!



     Hey!Say!JUMPの中島裕翔はなぜ、俳優として躍進したのかーーその答えは、1月9日21時から放送のスペシャルドラマ『刑事バレリーノ』(日本テレビ系)を観れば、おのずと見つかるのかもしれない。

     2013年に放送されて大ブームとなったドラマ『半沢直樹』にて中西英治役を演じ、俳優として注目を集めた中島は、本ドラマと同日公開の映画『ピンクとグレー』で見事に主演の座を獲得するなど、現在のジャニーズ内でとくに脚光を浴びているメンバーだ。最近ではバラエティ番組でも引っ張りだこのため、気になっている方も多いはずである。『ピンクとグレー』の監督を務めた行定勲監督が、その演技力を絶賛したことも記憶に新しい。

     今回、中島が主演を務めるスペシャルドラマ『刑事バレリーノ』は、自分を白鳥の生まれ変わりだと信じているバレリーノ・くるみが、ある時、事件現場で“白鳥“のような華麗な活躍を見せた男性に影響を受けて刑事になることを決意し、高嶋政宏演じる先輩刑事・鷲尾とともに難事件を解決するという、コメディタッチの刑事ドラマだ。

     ジャニーズに詳しい芸能ライターの佐藤結衣氏は、シュールな役柄が見どころとなりそうな本作を、中島の役者としての特性を知るのに打ってつけのドラマではないかと話す。

    「日本テレビは漫画原作のドラマや、本作のような一風変わったコメディ作品を得意としていて、ジャニーズタレントを他局とはちょっと違ったアプローチで起用し、彼らの新たな一面を引き出すのが上手な印象です。たとえば、嵐の大野智さんが主演を果たした『怪物くん』(2010年)などは特に象徴的で、彼らを単にイケメンとして扱うのではなく、2.5次元的なキャラクターとして戯画化しています。そして中島さんは、まさにそのような“イケメンだけどちょっと変なひと”を演じることができる俳優です。彼はもともと真面目な努力家で、しかも性格がとても素直なんですね。普通、年頃の男の子だと、カメラの前でキャピキャピしたりするのを恥ずかしがったり、ちょっと不良っぽいことに憧れたりするものですが、彼の場合はそうではなく、現場の空気を読んで、相手から求められていることを素直に表現できる。今回のドラマは、普通に考えるとおかしな設定で、演じる側もちょっと笑ってしまいそうなものですが、彼ならきっと『これはこういう世界なんだ』と素直に入り込み、真面目な顔で滑稽な演技を披露してくれるのではないでしょうか」

     そんな中島の特性は、モデル時代に培われたのではないかと、同氏は推測する。

    「中島さんがタレントとして一皮剥けたと感じたのは、2012年に雑誌『FINEBOYS』のレギュラーモデルになった頃でした。モデルは様々な衣装を着て、そのシチュエーションに合わせたポージングを求められますが、彼はまるで本物のマネキンのように、その作り込まれた世界の一部になっていました。自己主張をするのではなく、その風景に馴染むことーーこれができるようになったことが、彼が俳優として飛躍するきっかけになったのではないかと思います」

     中島が『刑事バレリーノ』の世界にどう馴染んでいるかに着目すると、より明確にその演技の特性が理解できそうだ。
    (この記事はエンタメ総合(リアルサウンド)から引用させて頂きました)


    次回もお楽しみにね!



     嵐・二宮和也が、2015年12月から今月にかけて、映画『母と暮せば』、スペシャルドラマ『赤めだか』と『坊っちゃん』の3作品に出演した。どの作品もキャスト、スタッフともに一流の面々が集結しており、題材もまた濃密である。ジャニーズ内ではもちろん、現在の若手俳優の中でも屈指の実力派として知られる二宮にとっても、この3作品は大きな意味を持ったのではないだろうか。そこで本稿では、3作品における二宮の役どころとその演技を考察することによって、改めて俳優としての立ち位置に迫りたい。

     昨年12月に公開された、長崎の原爆投下から3年後を舞台に母と息子の親子愛を描いた映画『母と暮せば』では、母である吉永小百合の息子役“浩二”を演じた。二宮が演じた息子は、原爆が投下された1945年8月9日に亡くなっているため、亡霊で母親にしか見えず、泣くと姿が見えなくなるという設定だった。その事実とは裏腹に、浩二はおちゃめで前向きな青年で居続けた。母親との談笑シーンでは、笑い転げる様子を、顔の表情や手を叩くのではなく、足を小刻みにバタバタさせることで表した。観客もつい笑ってしまう穏やかで明るいシーンのひとつだ。亡くなった浩二に想いを寄せ続けている恋人・町子(黒木華)の幸せを願い、自分を忘れられるよう突き放す過程も特筆したい。町子を想うとすぐに涙していた浩二だが、物語の後半では、「町子の幸せは、原爆で亡くなった全ての人の願いでもある」と真摯な表情で語り、和やかなシーンの背景にある凄惨な現実と、それでも前へ進もうという力強いメッセージを同時に表現していた。亡霊という設定上、出演シーンは母親との会話のみに限られているにも関わらず、初めから終わりまで、浩二の存在を否応無しに意識させられたのは、明るく笑い上戸な浩二の性格に寄り添いながらも、その辛く悲しい現実にも想いを馳せることができる、二宮の役者としての高い理解力があったからこそだろう。

     年末に放送されたスペシャルドラマ『赤めだか』では、落語家・立川談春が17歳で談志師匠に弟子入りし、“プロの落語家”として認められたことを表す二ツ目昇進までを演じた。生活のための新聞配達のアルバイトをしたり、きつい修行で廃業する弟子の姿を目の当たりにしたり、自分より後に入門した弟子に追い越されそうになったりと、その日々は決して楽なものではない。それでも食らいついていく様子を、二宮はあくまでコミカルに演じていた。談春のガサツな性格を外股で地面を擦るような歩き方で、若さゆえの猪突猛進な性格をスピード感のある鋭い物言いで表現していたのは、二宮ファンにとっても新鮮に映っただろう。とくに、随所で弟子たちが繰り広げる談志師匠(ビートたけし)のモノマネは、原作にはない面白さであり、二宮自身も乗って真似ているのが印象深かった。また、ラストの落語シーンは素人目に見ても迫力があり、ここでもまた役者・二宮の実力が発揮されていた。

     新春スペシャルドラマとして放送された、夏目漱石原作の『坊っちゃん』では、嘘をついてごまかすことを認めず、わからないことはわからないと主張する愚直な数学教師を、ストレートな表情や仕草で演じた。原作は古風な言葉遣いや言い回しが多いため、読みにくさやわかりにくさを感じる人も多いかもしれないが、ドラマは子どもから大人まで楽しむことができる仕上がりだった。“坊ちゃん”の強情な性格が周囲に変化をもたらす様に、痛快さを感じた視聴者も多かったはずだ。二宮は、原作通りに怒ってばかりで、いかにも頑固者といった風情の表情を浮かべていた。一方、教師として生徒に伝えたメッセージは、現代を生きる人々にも響く重みがあり、二宮の声を通じて素直に受け取った視聴者も多かっただろう。後世に残すべき日本文学の名作を、幅広い年齢層に訴えかける明快なドラマとして成立することができたのは、国民的アイドルグループ・嵐の一員である二宮だからこそではないか。

     今回、二宮が出演した3作品に共通しているのは、すべて過去の時代の話だということだ。ドラマ評論家の成馬零一氏が当サイトのコラム【参考:嵐・二宮和也が、ドラマ『赤めだか』と『坊っちゃん』に挑む背景】で指摘したように、そこには年齢的な問題もあるだろう。若者と中年のはざまにいる二宮だが、ドラマとしての虚構性が高まる過去の時代の物語なら、まだまだ若者として活躍できるというのは、実際に今回の一連の作品を見ても感じられるところだった。しかし、それ以上に印象的だったのは、すべて過去という舞台設定で、ともすれば同じように感じてしまいそうな3つの役柄を、その高い演技力で見事に演じ分けたということの凄みだ。通常の役者であれば、役作りという観点から考えても、こうした仕事の仕方はあまりしないだろう。しかし二宮は、過去の時代の作品に集中的に取り組むことによって、むしろ役者としての実力を見せつけることに成功した。

     今年3月に公開される人気漫画原作の映画『暗殺教室~卒業編~』では、最強の殺し屋“死神”役を演じることが決まっている二宮。2014年のドラマ『弱くても勝てます ~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~』の教師役以来となる学園モノだが、次回は時代モノ以上に虚構性の高い作品のうえ、役柄もミステリアスなだけに、今回の3作で見せたような本領を発揮できるのではないか。
    (この記事はエンタメ総合(リアルサウンド)から引用させて頂きました)


    次回もお楽しみにね!



     年が明けて2016年、申年。大晦日には『ジャニーズカウントダウンライブ』が行なわれ、『史上最多の大集合!ジャニーズ年越し生放送』(フジテレビ系)と称し、約2年ぶりにテレビで放送された。“カウコン”の目玉の1つと言えば、年男ユニットだろう。今年はV6の岡田准一、嵐の大野智、ジャニーズWESTの重岡大毅の3人が「モンキースリー」として登場した。年男の3人は、今年どんな活躍をみせてくれるのだろうか。彼らの2016年の活動にスポットライトを当ててみたいと思う。

    ■V6・岡田准一

     ジャニーズ事務所入所から異例のスピートでデビューまでの切符を手にした、V6・岡田。甘いルックスで一躍人気者となった岡田は、アイドルとしてはもちろん、役者としても実力派と言われるまでになった。2014年には、日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞・最優秀助演男優賞をW受賞するなど、ジャニーズ初の快挙も成し遂げている。2016年も、早速自身が主演を務める映画『エヴェレスト 神々の山嶺』(3月12日公開)が控えており、百田尚樹のベストセラー小説『海賊と呼ばれた男』が映画化され、その主演も務めるという(公開は2016年冬頃予定)。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いとはこのことだろう。最近はドラマよりも映画での活躍が目立つ岡田。“映画俳優”というポジションを確固たるものにすることで、自身の価値をワンステージあげようとしているのかもしれない。

    ■嵐・大野智

     ダンス、歌、アートなど幅広い分野でスキルを発揮している大野。『カウコン』では、「初夢2ショット BEST5」に少年隊の東山紀之と登場し、少年隊「日本よいとこ摩訶不思議」をその美声で歌い上げ、ロンダートからバク転を決めてアクロバットを披露した。まさにマルチな男である。そんな大野は、2015年はどちらかというと、芸術の分野で才能を発揮していたように思う。しかし1月1日に放送された『嵐にしやがれ元日スペシャル「嵐旅館2016」』(日本テレビ系)の中で、4月から連続ドラマの主演を務めることがサプライズ的に発表された。ドラマプロデューサーが「日本テレビの社運をかけた」と発言しているドラマで、初のラブコメに挑戦するのだという。これは、大野にとっても新しい挑戦だ。2016年3月には作品展『FREESTYLE2』も大阪で開催予定があり、芸術分野に演技に、彼にとっては引き続き忙しい年になるのではないだろうか。

    ■ジャニーズWEST・重岡大毅

     自由奔放かつ天然なキャラクターが人気を博している、ジャニーズWESTの重岡。これまで、デビューして日が浅いジャニーズグループはグループ全員で仕事をするケースが多かった。しかし重岡は、ソロ活動もかなりの数をこなしている。バラエティ番組では『学校再発見バラエティー あほやねん! すきやねん!』(NHK総合・関西地区)、『モモコのOH!ソレ!み~よ!』(関西テレビ系)へレギュラー出演し、ドラマでは『SHARK~2nd Season~』(日本テレビ系)で主演を務めたり、関ジャニ∞の錦戸亮主演の『ごめんね青春!』(TBS系)に出演している。そんな重岡のソロでの活躍は、2016年も続きそうだ。5月には阿部サダヲの主演映画『殿、利息でござる!』への出演が決定。また、その他作品への出演についてもネットを中心に様々な憶測を呼んでおり、続報が届くのが楽しみだ。こうした重岡の活動は、今後必ずグループに活かされるだろう。若いセンターの力に期待したい。

     この3名以外に、深澤辰哉、佐久間大介、真田佑馬、野澤祐樹など人気のジャニーズJr.も年男を迎える2016年。今年1年、年男の彼らの活動に注目してみるのも良いかもしれない。
    (この記事はエンタメ総合(リアルサウンド)から引用させて頂きました)


    次回もお楽しみにね!

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